プロジェクトリーダー
武居 淳
システム開発第二事業本部 福井開発部
2013年入社
開発メンバー
青山 昇平
システム開発第二事業本部 福井開発部
2004年入社
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現在、私たちのチームで担っているのが、保険会社をクライアントにした契約管理・資産運用システムのリモートエンハンス開発(*1)。生命保険の契約内容、契約継続状況、保険金支払い状況などの情報に加え、保険会社の資産運用状況も管理するシステムの機能追加・性能向上に向けた開発を手がけています。
プロジェクトがスタートしたのが、2012年の冬。もともとはSCSKがオンサイト開発(*2)で手がけていた案件の大部分を当社が引継ぎ、ここ福井で開発をしているという形ですね。リモートに切り替えることで、クライアントが得られる一番のメリットはコストの削減。
ただし、コストを抑えられるからといって、品質まで低下してしまってはいけない。安全性・安定性に優れたシステムであることは当然のことですが、エンジニアとして現状維持に甘んじたり指示待ちになったりするのでなく、常に「より良いものを」という意識を持って仕事をすることが大切。品質維持ではなく、品質向上を念頭に置かないといけません。
例えば、クライアントから「こう作って欲しい」というオーダーがあったときに、「こちらのほうがパフォーマンスも高く、便利になりますよ」といった提案をすることは日常ですよね。開発のプロとしての知見を持って、常にバージョンアップを重ねていく。エンジニアとしては、それが仕事の楽しみでもありますしね。
(*1)リモートエンハンス開発:システムの改善・改良や機能拡張を遠隔地から行う、コストメリットの高い開発スタイル。近年、経営効率化のためと多様な企業からの需要が高まっている。
(*2)オンサイト開発:エンジニアがクライアント先に常駐し行われる開発スタイル。品質面は安心だが、コスト高騰の問題がある。
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言われたことを言われたままやるだけのエンジニアと、提案ができるエンジニアとでは、クライアントからの信頼には雲泥の差が出る。長期プロジェクトになることの多い、エンハンス開発においては特に重要なことだと思います。エンジニアという仕事はつくることだけに注目されがちですが、実は“つくるための思考”がものを言う仕事なんですよ。
それでクライアントから「そっちのほうがいいね」「助かったよ」と言われると、心の中でガッツポーズしますし、自然と笑みがこぼれてしまいますよね。
確かに。実際にシステムを使っている人の姿を見たり、生の声を聞いたりする機会があるとやっぱりうれしいですよね。
そうなんですよ。以前、別の案件で倉庫管理システムの構築に携わったことがありましたが、そのときは横浜まで出張に行き、現地の倉庫で作業員の方々が実際にどんな仕事をし、システムをどう活用しているのか見学させてもらったことがあります。現場を見ると、本当に苦労した甲斐があったなと感じますし、この人たちのためにもより良いものをつくらないと!という気持ちも強くなります。武居さんはどんなときに「この仕事、やっててよかったな」って思います?
手がけたシステムが長期にわたって安定稼働し、なおかつ着実に品質が向上していることを実感できたとき。だからどんなに大きなシステム開発であっても、リリースした時点で得られるのはまず安堵感。うれしさは、その後にじわじわと湧いてくる、という感じですかね。
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生命保険って今、日本人の8割以上が加入しているそうです。(生命保険文化センター「生活保障に関する調査/平成25年度」より)
住宅や自動車、災害、旅行など、他にも多様な保険があり、きっと何らかの保険に加入している人が大半ですよね。それだけ保険というのは人の生活に身近なサービスだということ。だから、そのサービスの品質を担保しつつ、向上させていくことがこの開発プロジェクトの究極のミッションでもあると思うんです。
例えばこのシステムには、本来なら受け取ることができるはずなのに保険金請求をしていないという人がいれば、アラートを出して保険会社の担当者に知らせるという機能もあります。そうしたシステムの機能拡張・改善によって、保険会社の高品質なサービスを叶え続けていくことが自分たちの役割なんですね。
いざというときの助けになるのが保険。その備えがあるからこそ、普段の生活も安心して送ることができる。だから間接的であっても、自分たちはこの仕事を通じて、日本中の人たちが安心して暮らしていける日々に貢献しているんだという誇りを大切にしていきたいですね。