プロジェクトリーダー
嶋崎 仁哉
システム開発第一事業本部 岩手開発部
2014年入社
開発メンバー
高屋敷 健
システム開発第一事業本部 岩手開発部
2015年入社
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3年ほど前からスタートした、ネット証券ビジネス向けの基幹業務システムの新規開発プロジェクト。首都圏のクライアントである証券会社とSCSKグループの共同開発に私は2年前から、高屋敷さんは昨年からリモート開発で参加しています。
ネットで投資運用をしたい人が主なユーザーで、口座開設にはじまり、株などの投資商品の売買、入出金、株価などのマーケットデータのリアルタイム表示、納税額の算出など、多岐にわたる証券業務をフルカバーする機能を搭載するシステム。本リリースに向け、今まさに開発の佳境という感じです(笑)。
大規模案件なので、他社も含めた複数の開発会社がシステムごと、あるいは機能ごとに役割分担をしながら開発を推進中。SCSKニアショアシステムズからは、ここ岩手だけでなく沖縄のメンバーも参加しています。
そのなかで岩手は、エンドユーザーが直接目にするインターフェース部分を主に担当。設計、開発、テストまでを担っていますから、年次の浅い僕としては、開発の一連のプロセスを経験できて勉強になっています。学生時代に情報処理を専攻していて、システム開発に関しては経験がありましたが、業務レベルの設計やテストは初心者でしたから。
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ここまで取り組んできて、大変に感じたことは?
技術面については馴染みがあったのですが、開発にあたって証券取引の知識も必要だなと感じたのは意外でした。証券の流れや、エンドユーザーが具体的にどんな手順で取引を行っていくか。それを理解していなければ、非常に使い勝手の悪いシステムになりかねない。
そうなんですよね。インターフェースの要素を検討する際にも、証券取引の知識さえ備わっていれば、例えば株注文ボタンの横にどんなデータが表示されているとユーザーにとって親切なのかがわかる。システムのユーザビリティを向上させるには必要な知識ですよね。プロジェクトメンバーのなかでは、証券外務員の資格取得も目標にしています。
はい!鋭意勉強中です(笑)。こんな機会がないと勉強しなかった分野だと思いますが、投資運用の知識って自分の将来の役にも立ちますからね。プライベートな話になりますが、最近は個人投資に興味を持ち始めました(笑)。ただやはり、金融系のサービスで大規模な金額が動き、また投資という高い信頼性が求められるシステム。開発者としては大きな責任を感じますし、慎重にもなります。
24時間利用できて、障害も少ないということが大前提となる開発ですからね。じゃあ、逆にこの案件に携わってきてうれしかったことはある?
そうですね。入社後はじめて担当したプロジェクトということもあり、自分が作ったものを誰かに利用してもらえるということに、うれしさというか感動を覚えます。しかも、日本中あるいは海外でも使えるシステムになりますから。
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このシステムは、クライアントとの共同開発。それはリリース後に、システムを外販することも視野に入れているから。クライアントとしては、大きなコストメリットですよね。これまでは、他社のシステムに利用料を支払って活用していたものを、自分たちでつくり、そして外販もする。マイナスがプラスに転じるわけですよ。
そうなれば、クライアントはサービス強化への投資を今以上に拡大することができて、エンドユーザーが受ける恩恵は大きいですよね。他の証券会社にはない分析ツールが提供されたり、あるいは投資をしたことのない人に向けて丁寧に投資のイロハを伝える機会が生まれたり。
投資家たちが、今よりもっと豊富な情報や分析に基づき、より安心してより手軽に投資できるようになります。日本では、「まだ詳しくないから」「なんとなく不安だから」といった理由から、特に個人投資はまだまだ一般的ではない。いかにハードルを下げ、投資家へのサポートを強化できるかが、経済の活性化にも直結することだと思っています。
この開発プロジェクト自体、今後さらに規模を拡大して取り組んでいくことになりますし、楽しみですね。
規模が拡大すれば、ますます多彩なスキルを持ったメンバーが必要になります。プログラミングに長けた人、ドキュメント作成が得意な人、マネジメント経験のある人・・・など。新卒・中途、そして文系・理系問わず、多様なバックボーンを持つ人が力を発揮できますし、まったくの未経験者が仲間になってくれることにも期待しています。